新商品の開発や新サービスの提供に力を入れている岡山県内の企業を表彰する「第1回岡山県経営革新アワード」に、倉敷市の2社が選ばれ、表彰式が行われました。
岡山市内で表彰式が行われ、受賞した県内3つの企業の代表者に、伊原木隆太知事から表彰状とトロフィーが贈られました。グランプリに選ばれたのは、倉敷市曽原にある繊維製造を手がける明大です。また優秀賞は、倉敷市栗坂に本社を置く農業機械部品製造の真鉄工、真庭市で警察組織向け製品を販売するサンソーイングの2社が選ばれました。この表彰は、平成11年度から始まった経営革新制度の普及啓発と企業の意欲向上を目的に今年度創設されました。制度を活用する企業は、3年から5年の経営計画を策定し、県知事の承認を受けることで、低金利の融資制度活用や、販路開拓の支援を受けることができます。今回は90社を対象に、革新性、利益向上、地元経済への貢献度の面で、きわめて優秀な3社を選びました。明大は、縦糸、横糸だけでなく左右斜めからも同時に織り上げる四軸織物の織機を世界で初めて完成させました。経営革新の取り組みで設備を開発したことにより、織れる布の幅を1・0mから1・5mに広げたことから受注の幅が広がったということです。また、真鉄工は、コンバインの部品製造についてNC旋盤で切削する技術を導入。作業工程の一部集約化を図ったことなどで、品質・コスト・納期の面で課題を改善しました。経営革新制度を活用することで資金調達の負担が軽くなり、設備増強につながったということです。受注増に成功した2社とも、成果を生かして新製品の開発に意気込んでいることを強調しました。岡山県では、経営革新制度創設から今年1月までに1525件の経営計画を承認しています。




