今月18日と19日の2日間、岡山県(総社市)で全国各地の桃栽培農家が集まって栽培法を学ぶ全国大会が開かれました。究極の桃作りを目指す全国大藤会(おおふじかい)研究大会を取材しました。
倉敷市浅原地区の桃園で剪定作業を視察したのは、岡山をはじめ、長野、福島県など全国の産地から集まった桃農家約120人です。今年1月、全国の桃研究大会・全国大藤会が岡山で開催されました。大藤会とは、山梨県の大藤地区で始まった「大藤流」と呼ばれる桃の栽培法です。全国各地の産地では、究極の桃づくりを目指すべく、この「大藤流」を取り入れ、技術の向上を図っています。岡山県でも総社もも生産組合のメンバーが「大藤流」の技術を導入したことをきっかけに平成8年、岡山大藤会を立ち上げました。その後、研究を重ね、岡山の気候風土や品種にあった「岡山自然流」と呼ばれる栽培法で桃づくりを行っています。岡山で開かれた究極の桃づくりのための全国大会では、「岡山自然流」の剪定方法や花の芽を落とす摘蕾作業の実際を視察しました。清水白桃の樹で花の芽を摘み取る摘蕾作業の実演が行われました。桃の樹の特性を生かした管理で栽培する岡山自然流では、秋の剪定を軽くするため、冬場の花の芽を摘み取る摘蕾作業を徹底して行っています。青森、山形、福島の東北ブロック 山梨、長野 岐阜の中部ブロックなど県外から40人あまりが参加した今回の全国大藤会岡山大会では、質の高いおいしい桃づくりに挑む栽培農家の熱い思いが伝わってきました。次回は2年後に長野県で開催することを約束して2日間に渡った岡山大会を終えました。




