倉敷市と高梁川流域６市３町で構成する「地方中枢拠点都市圏」で、来年度から５年間の将来像や連携して取り組む事業を盛り込んだ「地方中枢拠点都市圏ビジョン」の策定に向け、地域の商工団体などが出席した懇談会が、倉敷市役所で初めて開かれました。
懇談会は、倉敷市が事務局を務め、高梁川流域７市３町に関わる産業・金融・大学研究機関などから３８人が出席して行われました。１回目の会議では、７市３町が連携し、平成２７年度から５年間で実施する地方中枢拠点都市圏ビジョンの素案が示されました。ビジョンでは、経済分野の成長に関わる３つのテーマを掲げ、方向性を定めています。観光客の周遊性向上、新たな魅力拠点の構築などに取り組む「経済成長の牽引」、倉敷駅周辺の拠点性向上や公共交通の再生・活性化に向けた「高次都市機能の集積」、そして、医療介護や災害時の協力体制の確立などを盛り込んだ「生活関連機能サービスの向上」これら三つの方向性のもとに、具体的な事業を実施することにしています。出席者からは、流域での連携に向けて期待の声が相次いだほか、「広域での観光振興に力を入れるべき」「倉敷市の強力なリーダーシップが必要」などの意見が出されました。事務局の倉敷市では、今回出された意見をビジョンに盛り込み、３月末までに最終案をまとめた上で、６市３町と連携協定を結ぶことにしています。
