総社市出身の版画家、森文雄さんがコレクションした版画作品およそ1000点が総社市へ寄贈されることになり、贈呈式が行われました。
総社吉備路文化館で行われた贈呈式には、森さんの妻信子さんと総社市の関係者などおよそ20人が出席しました。妻の信子さんから片岡聡一総社市長へ棟方志棟やピカソ、ウォーホルなどの版画コレクションと作品の維持管理費などとして500万円の目録が手渡されました。片岡市長は「総社市にとって大変喜ばしいことであり、ご主人の遺志をつぐような思いで大切にしたい」とお礼を述べました。2005年に亡くなった、森文雄さんは40代から版画に興味を持ち、高校教諭の仕事の傍ら、版画のコレクションを始めました。文化勲章受章者の書家、高木聖鶴さんと幼馴染であることから、コレクションは総社市へ寄贈し、高木さんの作品と一緒に展示してほしいと生前話していたそうです。
【インタビュー】森信子さん
森さんのコレクションは日本の近代版画史を知ることができるほど体系立てて集められているのが大きな特徴です。寄贈を受けた総社市教育委員会では来年中にはテーマを決めて企画展を開催したい考えです。




