倉敷市ゆかりの新鋭作家を紹介する第16回倉敷新鋭作家選抜美術展が、倉敷市立美術館で開幕しました。
今回の選抜作家は、いずれも倉敷市在住の洋画の久松温子さんと日本画の飯間智美です。オープニングセレモニーでは、主催者の倉敷市文化連盟室山貴義会長が「今年は、作風も活動歴も対照的な二人の女性作家による魅力的な展覧会になりました」と挨拶しました。そして、洋画の久松温子(あつこ)さん(42)と日本画の飯間智美さん(34)の二人を交えてテープカットを行い開幕を祝いました。洋画の久松温子さんは、倉敷市中庄の出身で総社南高校卒業後、東京の専門学校で版画を学び、東京で個展やグループ展で作品を発表するほか本の挿絵や詩集の表紙なども手がけてきました。3年前に帰郷し、現在は、倉敷市下庄の自宅で故郷の風景を題材にした作品を描いています。一方、高松市出身の飯間智美さんは、倉敷芸科大で日本画を専攻し、学院在学中の2005年に上野の森美術館大賞展で大賞を受賞するなど数々の受賞歴を持つ日本画家です。大原美術館に勤務する傍ら蝶をモチーフにした作品を追求し、日本美術院院友として活躍しています。洋画と日本画、二人の女性作家による対照的な作品でありながら静かに、優しく二人の作品が共鳴し合っている今年の倉敷新鋭作家選抜美術展は14日(日)まで倉敷市立美術館で開かれます。
【インタビュー】久松温子さん 飯間 智美さん




