総社市秦で、県内屈指の規模を誇る前方後方墳が発見されました。
古墳が発見されたのは、秦地区にある標高およそ190メートルの茶臼嶽の尾根です。去年9月、近所に住む登森康郎さんが不自然に盛り上がっている地形を不思議に思い、今年3月から総社市が調査を行っていました。レーザー測量を行った岡山大学考古学研究室によると、全長はおよそ65メートル、幅はおよそ38メートルで、県内では3番目の大きさを誇り、かなりの有力者のものではないかと考えられています。つくられたのは古墳時代前期の4世紀前半頃と推定され、石室の副葬品を狙ったと思われる盗掘跡や、古墳の表面を覆っていた葺石と呼ばれる石の跡が見つかっています。古墳は地名にちなんで茶臼嶽古墳と名づけられ、今後は総社市と岡山大学が共同で測量を進め、年内を目途に正確な大きさを確定する予定です。




