倉敷市児島の旧野﨑家別邸・迨暇堂(たいかどう)で、ナイカイ塩業の会社設立80周年を記念した講演会が開かれました。
会場には、ナイカイ塩業の関係者や地域の住民など、およそ90人が
集まりました。
講演会は、前後半に分かれ、前岡山県立博物館館長で、高梁市教育委員会の田村 啓介さんと、奈良文化財研究所の尾野 善裕さんが講演を行いました。
田村 啓介さんは、「岡山県内の文化財の魅力について」という題で講演し、吉備津神社や閑谷学校などの建物の構造から当時の情勢や
文化・産業などについて説明しました。
講演の中で田村さんは、文化財が身近なものになりつつあり、保存や活用には地域住民の協力が不可欠だと伝えました。
尾野 善裕さんは「野﨑家伝来の陶磁器とその特質」と題して講演を行い、野﨑家に収蔵されていた陶磁器や資料から、入手したエピソードや当時の交流関係を紹介しました。
来場者は、ときおり交ぜられるユーモアに笑いながらも、興味深く耳を傾けていました。




