県立博物館を誘致する会は総社市と共催で吉備路の魅力を再発見してもらおうと備中国分寺で講演会を開きました。
講演会の会場となった、備中国分寺客殿にはおよそ100人が集まりました。県立博物館を誘致する会の清水男会長は「20年以上地道に誘致活動をがんばっているので、今後も協力をお願いします」と挨拶しました。講演会はこれまで、古墳など古代吉備の国をテーマにしたものが多かったのですが、16回目となる今回は、NHK大河ドラマでも話題になった備中高松城の水攻めについての講演となりました。講師には城を専門に研究している滋賀県立大学の中井均教授を招きました。中井教授は備中高松城の水攻めは、単なる高松城を巡っての戦いではなく、当時の2大勢力であった織田氏と毛利氏の前哨戦だったこと、また、「信長公記」の記述から水攻めを考えたのは豊臣秀吉ではなく織田信長だったのではないかなど水攻めについて解説しました。参加者は、中井教授の説明に熱心に聞き入っていました。県立博物館を誘致する会では今後も講演会などを通して県立博物館誘致の機運を高めたいとしています。




