倉敷市連島東地区の住民が地震と津波を想定した一斉避難訓練を初めて行いました。
午前9時。放送を聞いた住民が次々と集まってきます。四国沖を震源とした大地震が発生し、水島地区に津波が襲ってくるという想定で行われた避難訓練です。矢柄町内では老若男女160人の住民が集まり、矢柄公民館から500m先の避難場所・連島東小学校に向かいます。この避難訓練は、連島東地区社会福祉協議会が初めて主催したものです。連島東小学校区内にある12町内がそれぞれに集まって避難します。交通量が多い茂浦川沿いの道路を避けて住宅地の通学路を通るなど、安全を確保しながらの避難です。矢柄町内は15分かけて、連島東小学校に到着しました。そして、町内ごとに全員無事に到着したか確認します。それぞれの町内の責任者が入念にチェックし、本部に報告する手順です。初めての避難訓練でしたが、主催者の想定を上回る1071人が参加しました。これは、学区内人口の13%にあたります。訓練に合わせて、小学校の校庭で防災に関する体験コーナーが設けられました。火災の煙の様子を体験できるテントや、震度7の揺れが体感できる車も登場しました。このほか、車いすの介助体験や、消防署の職員による救助方法のアドバイス、消火器体験などがあり、参加者は、防災意識の大切さを再認識していました。




