2月11日に行われたアマチュア将棋の郷土最強を決める「第24期山陽アマ名人戦」は、津山市の川口剛さんが防衛し、4度目の栄冠に輝きました。初めて小学生としてタイトル戦3番勝負に挑んだ倉敷市の狩山幹生君を改めてご紹介します。
4度目の栄冠を目指すアマ名人の貫録勝ちか、初の小学生王者の誕生かで注目を集めた「第24期山陽アマ名人戦」のタイトル戦3番勝負。結果は、連覇を狙う津山市の川口剛さんが2勝し、小学生棋士狩山幹生君のタイトル獲得は叶いませんでした。倉敷市立連島北小学校6年生の狩山幹生君が将棋を始めたのは、2年生の時。おじいちゃんの将棋の相手をするために駒の並べ方や動かし方を覚えました。駒に触れてわずか2カ月ほどで将棋のおもしろさを知った狩山君は、倉敷市内の将棋道場や子ども将棋教室に通い将棋の腕を磨いていきました。6年生になると全国小学生倉敷王将戦で第3位マチュア銀河戦岡山県大会で優勝するなどメキメキと上達していきました。そして、去年9月の「第24期山陽アマ名人戦」挑戦者決定トーナメントでは強豪の大人たちを破り小学生として初の挑戦権を獲得しました。タイトル戦3番勝負は、持ち時間40分の30秒指し。アマ歴40年のベテラン川口 剛さん相手に弱冠12歳が、いかに戦うか狩山君なりの戦法を練っていました。対局の結果は、これまでに7度3番勝負を経験してきた川口さんの貫録勝ちでした。プロ棋士を目指す狩山君の次の目標は棋士養成機関である「奨励会」へ入会試験に合格することです。狩山君の挑戦は始まったばかり今回の経験をひとつの教訓により一層強い棋士になってほしいものです。




