現在の倉敷アイビースクエアの場所にあった旧倉敷紡績が荷物の積み下ろしに使っていたとされる荷揚げ場跡から、珍しいスロープ状の跡が見つかりました。
荷揚げ場跡が見つかったのは、倉敷館の斜め向かい岸です。幅2.6メートル、長さ2メートルで、川沿いに植えられたセンダンの木の植替え作業中に発見されました。スロープが工場につながる通りに続いていることや、材料に石灰を混ぜて強度にこだわったつくりになっていることから、倉敷市教育委員会は、綿花などの軽いものだけでなく、明治22年に開業した工場を建てるときにレンガなど重たいものを運ぶために使った可能性も考えられるとしています。倉敷川沿いでは、ほかにも8箇所の荷揚げ場が見つかっていますがどれも石段でスロープが見つかったのは初めてです。
【インタビュー】倉敷市教育委員会文化財保護課 福本明課長
今週末には、観光船の運航で川の水を嵩上げするため24日(金)に埋め戻し、今後、保存方法などを検討してくことにしています。




