倉敷・総社・玉野・早島・岡山その他の地域情報をお届け

KCTニュース

月~木/17:00~17:30 他

月~木/17:00~17:30 他

立石おじさんお話の世界36回「カッコー由来」

昔、むかしな、あるところに、お母さんと息子のふたり暮らしがあってな。お母さんが、ある時に、体がかゆい病気になった。「あ、かゆー、かいー。あーかいーかいかい、かいかいかい」体をかきょーたんじゃけど、それが全身がかゆー、だんだんだんだんなってきてな。「あーかいかいかいー、息子や、ちょっと背中をかいてくれー」「これから山に木をこりに行かんといけんから、背中はかけん」息子はポイッと出ていってしもうたんじゃ。また、お母さんが「すまんけど、背中をかいてくれ、背中に手が届かんのじゃ」「これから、川に魚をとりにいかんといけんから、かけん」ポーンと出ていってしもうた。何回か「背中をかいてくれ」というと、「お客がくる」「仕事がある」「なにがある・・」いろいろ言うて、なかなかかいてくれんのじゃ。お母さんは「あーかいかいかいー、かいかいかー、かいかいかいー」だんだんだんだんかゆいのひどーなって、とうちとうー「かいーかいー」言いながらお母さんは、死んでしもうたじゃんな・。お母さんが亡くなると、息子はひとり。寂しいし、ひとりで暮らすなーたいへんなんじゃ。何から何まで、全部自分でせんといけんん。もちろん、食事もせんといけんし、せんたくもせんといけんし、買い物もせんといけんし、畑もせんといけんし、山もせんといけん。もう、息子は「ああ、おかあさんがおるときに、お母さんに親切にしたげて、かいてあげたら、もっと長生きできたのになー。おかあさんお背中をかいてあげればよかった。「おかあさんの背中をかいてあげればよかった」「おかあさんお背中をかいてあげればよかった」「かこうー かこうー」言っているうちに息子は、とうとう泣き死んでしもうたんじゃな。息子は死で生まれかわってカッコーの鳥になったんじゃ。そうして、おかあさんが亡くなった5月ころになると、お母さんのことを思いだして、「おかあさの背中をもっとかいてあげればよかった・「おかあさんお背中をもっとかいてあげればよかった。」「おかあさんの背中をかこうー、かこうー」「おかあさん背中をかこうーかこうー、カッコー、カッコー、背中をカッコー、カッコー、カッコー」ゆってないてるんじゃって、昔こっぷり。

KCTニュース動画

ご迷惑をおかけいたします。現在、混み合っています。(KCT-Net非会員様:こちらの動画は会員専用のサービスです)
  • 放送日:2014/01/17(金)
  • 担当者:中塚美佐子
おすすめ記事
親子と楽しい時間を ママ友パネルシアター奮闘中
みんなの思いを乗せて甦れ!貴重な国鉄車両

Copyright (C) KCT Co.,Ltd. All Rights Reserved.

JASRAC許諾番号:5770546002C21040