岡山県指定の伝統工芸品「倉敷張り子」の工房で、来年の干支・午をかたどった張り子づくりがピークを迎えています。
「倉敷張り子」を手掛ける生水洋次さんの工房では、干支の張り子の色付け作業が進められています。午の干支張り子は、全長11cm、高さ8cmの白馬です。逆立った尻尾は、馬の勢いを表現していて、色どり豊かな装具を身に着け、正月のめでたさをイメージしています。そして、キリっとした顔立ちながら、可愛らしい目をしているのも特徴の一つです。和紙を丁寧に重ねて形作った張り子に、水性絵の具を使って模様を描く作業は、朝から夜中まで続いています。干支の張り子作りは昭和36年ごろから始まり、平成21年からは5巡目に入っています。今年は600個ほど制作する予定で、すでに県内外の工芸品店などから注文が相次いでいるそうです。干支の張り子づくりは、年内いっぱい続きます




