倉敷美観地区にある森田酒造では、新酒の搾り作業が本格化しています。
倉敷美観地区に蔵を構える老舗の酒造メーカー森田酒造では、11月から日本酒の仕込みが始まっています。冷え込みの厳しい早朝から米を蒸すため、酒蔵の天井には、ものすごい量の蒸気が立ち上ります。森田酒造ならではの光景が、酒を搾る上槽(じょうそう)という作業です。醪(もろみ)を酒粕と清酒に 分離するのに使うのは、県内でもほとんど残っていない旧型の搾り機。杜氏たちが、醪を一定量酒袋に入れ、槽(ふね)の中に均等に積んでいきます。1袋10kg。桶を重ねると、最高で400袋も積むことができるそうです。しばらくすると、袋の重みで清酒が出始めます。これが、森田酒造でおなじみの日本酒「荒走り」です。別名「香り酒」とも呼ばれるこの日本酒は、20日ごろから発売されていて、年の瀬を告げる風物詩となっています。




