保存修理が行われている井上家住宅で修理中の主屋を一般公開する見学会が開かれました。
見学会には、倉敷市内外から約100人が訪れました。解体修理のため屋根瓦や壁が取り除かれ、梁と柱や小舞囲だけになっている井上家住宅の内部に入り、平成29年まで行われる保存修理の方法や建物の建築技法や工法などの説明を受けました。解体作業中に発見された資料として棟上した年享保6年(1721年)と記されていた壁板や鬼瓦の裏に刻まれていた寛政十年(1755年)の年号や職人の名前などを紹介しました。見学会に訪れた人は、300年前の 倉敷美観地区最古の町家の構造を目の当たりにして、日本の木造建築への認識を新たにしていました。見学会は、8日(日)も行われます。




