名探偵・金田一耕助になりきって小説の舞台や横溝正史ゆかりの地を歩くイベントが23日(土)、行われました。
『1000人の金田一耕助』と銘打ったイベントには金田一耕助や小説に出てくるキャラクターに扮したファンおよそ80人が全国から集まりました。倉敷市真備町はミステリー作家・横溝正史が疎開し、執筆した「本陣殺人事件」に初めて名探偵・金田一が登場してから今年で100年の記念の年です。一行は金田一が初めて降り立った清音駅を出発すると、『本陣殺人事件』に登場する川辺橋や川辺郵便局、旧岡田村役場跡などおよそ5キロを歩いて回りました。コースの途中では三本指の男やお巡りさんといった小説の登場人物たちが物語の場面を再現する寸劇を披露して、参加者をもてなしました。寸劇は地元住民が中心になって行っていて、今年はおよそ30人が参加しています。そのほか、『獄門島』に登場する千光寺では、山本 道雄住職が事件の重要人物、了念和尚になりきって登場するなどの演出もあり、ファンにはたまらない一日となりました。今年はウォークラリーのほかにもファンが横溝作品や金田一についてまとめた論文を発表する『巡・金田一耕助の小径 学会』も行われました。イベントへの参加者は年々増えていて特にリピート率はおよそ7割と人気の高さが伺えます。実行委員会では今後もイベントを継続し、何度来ても楽しめる名所を目指していきたい考えです。




