総社市三須のサンロード吉備路で「子育ては自分育て」と題した講演会が開かれ、およそ250人の参加者が、すこやかに子どもを育てるヒントを学びました。
この講演会は、総社市の小児科 高杉こどもクリニックの高杉尚志院長の提案で組織した「幸せ子育て実行委員会」が、初めて企画したものです。講師を務めたのは、NPO法人ネットワーク地球村の高木善之代表。この中で高木さんは、不登校や児童虐待、精神・行動障害など、子どもに関する問題が急激に増加していることを紹介しました。一方、高木さんがボランティアで支援活動をしていたアフリカでは、5人以上の子どもを抱える家族が大多数で、育児に手間暇かけないことから、 子育ての悩みもないことを例に挙げました。そのうえで、日本人が抱える子育ての悩みは、自分の価値観によって生み出していると主張。「でなければならない」といった条件を子どもや自分自身に付けるのではなく、子どもがいるだけで幸せと思える環境づくりが大切だと訴えました。実行委員会では今後も講演会などを通じて、子育て支援のネットワークの構築を目指す考えです。




