大原美術館が若手美術家を支援する事業として倉敷市酒津の『無為村荘』で作品制作に取り組んでいる坂本 夏子さんの制作現場が公開されました。
大原美術館では若手美術家の支援を目的に児島虎次郎が使っていたアトリエ『無為村荘』を開放して作品を制作してもらう『アーティスト・イン・レジデンスプログラム』=ARKOを2005年から行っています。今年は国内外から33人の応募があり、神奈川県在住の画家・坂本 夏子さんが選ばれました。坂本さんは6月から倉敷に滞在し、無為村荘で制作に取り組んでいます。坂本さんは現実と空想の世界を表現した油彩画を描き続けていて、今回はこれまで手がけたことのなかった200号を2つ合せた巨大な作品を描いています。テーマは「無為村荘のアトリエ」で、時間や光の加減で変わるアトリエの様々な表情をキャンバスの中に表現しています。この夏は猛暑もあってアトリエで描く時間は体力的に限られていましたが、いよいよ完成も間近となりました。坂本さんが無為村荘で描いた作品は、10月1日から大原美術館で公開されます。




