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立石おじさん お話の世界 31学のある嫁

昔な、ある山奥の山奥の村にな、きれいな娘がおったんじゃな。その娘も年頃なったもんじゃから、ぼつぼつ、えーとこがあったら、嫁にやらんといけんと思うておったところが、里からな、きれいな娘がおるいうことで、嫁にもらいにきたんじゃな。話がまとまった。、里に、山奥からその娘が嫁にいくことになった。嫁に行くことになったらな。お父さんがその娘を呼んで、「おまえはな、これまで山家で育ってきた。それからはな、里に行って暮らしをせんといけん。里の者はな、山奥の猿だとか、山家の猿が言うて馬鹿にする。じゃからな、決してな、山家のような恰好をしたらいけんし、山家のような風たいもしたらいけん。ちゃんと、学のあることをせんといけん。じゃからな、言葉つがいも学のあるような言葉を使わんといけん」言うて、よー教えたんじゃな。そうして、その娘は、嫁入りに行った。そおうして、嫁入りして、一か月が経って、「米をつかんといけん」ということで、石臼で、ダン、デン、ダンと、米をつきょうたんじゃな。そうしたら、その婿さんが、嫁さんが米をついとる、石臼をついとるのを横で見とると、「あ、女でありゃ、誰でもえーと思うたけど、うちの嫁は、きれいじゃし、姿もえーし、ええ嫁をもろうた。こねーなえー嫁をもろうてうれしいな」と惚れ惚れしながら、その嫁さんが、ダン、ダン、ダンと米をつくのをみゅーたんじゃな。そうしたところが、突然に嫁さんが、目をこうやって、「あー、土風、激しく、小石、眼入、土風、激しく、小石、眼入、あー眼痛、眼痛、眼痛、眼痛」ゆーてゆうてきたんじゃって、婿さんは、なんか赤んべーをして、自分をびっくりさせようと思うていきたと思うて、「そんなもなーなんともない、そんなものはなんでもない」いうて、ところが、「小石、眼入、眼痛、眼痛」ゆーても「そんなこたーなんでもない」言って笑い飛ばしたんじゃ。そうしたところが、嫁は目の中に砂が入って目が痛い、目が痛い言うとんのに、相手もしてくれん。「こねーな旦那と一生おったところで、ろくなこたーない」いうことで、とうとう家に飛んで帰ってしもうたんじゃって。昔こっぷり。

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  • 放送日:2013/09/09(月)
  • 担当者:
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