倉敷天文台の理事長を務める原圭一郎さんが倉敷市の教育向上にと、1000万円を倉敷市に寄付しました。
倉敷市役所を訪れた原さんは倉敷天文台旧観測室の建物を市が永久保存することについて、「倉敷天文台の創設者で自身の祖父にあたる原澄治さんと父親の2代目理事長原玄太郎さん、それに彗星を多く発見した本田實さんの3人の故人も喜んでいると思う」と話し、3人の故人に成り代わり1000万円を倉敷市に寄贈しました。伊東香織市長は有効に使いますとお礼を述べ、感謝状を贈りました。
倉敷天文台は民間の天文台としては国内第一号で大正15年に完成。このほど老朽化のためスライディング・ルーフ観測室が、ライフパーク倉敷に移築されました。建物の基礎は頑丈に作り直しましたが、柱や屋根は建築当時のものを使って復元しています。ハンドルを回して、屋根を真ん中から両側にスライドさせる観測室は、当時としては珍しく、国の登録有形文化財に指定されています。
倉敷市では寄付金を子どもの教育関連経費として使うことにしています。




