倉敷市児島地区の小・中学校で30年近く美術講師を務めながら下津井の風景や人物を描いた画家伊川巌さんの遺作展が、児島市民交流センターで開かれています。
伊川巌さんは、1926年に岡山県久世町で生まれ、秋田県や神奈川県で美術の教員を努めました。その後、1958年に旧児島市に移り住み、定年退職までの11年間、児島地区の4つの小・中学校で美術を教えてきました。会場には、漁師の肖像画など下津井の人物を描いた作品や、戦争などをテーマとした抽象画のシリーズなどが並んでいます。伊川さんが亡くなった2009年以降、教え子たちは、伊川さんの作品を保存する活動を行っています。去年、画集を完成させ、今年3月には、「伊川巌芸術財団」を立ち上げ、作品の管理に力を入れています。今回の絵画展は、財団設立を記念して行われたもので、1960年からおよそ40年間に描かれた作品29点が並んでいます。伊川巌さんの遺作展は、9月29日(日)まで児島市民交流センターで開かれています。




