倉敷市中央にある民間で最も古い歴史を持つ倉敷天文台のスライディング・ルーフ観測室が、ライフパーク倉敷に移築され、18日に落成式が行われました。
倉敷天文台にあった木造の観測室は、ライフパーク倉敷の敷地東側に移築されました。建物の基礎は頑丈に作り直しましたが、柱や屋根は大正15年の建築当時のものを使って復元しています。ハンドルを回して、屋根を真ん中から両側にスライドさせる観測室は、当時としては珍しく、国の登録有形文化財に指定されています。倉敷天文台では今年2月、老朽化を理由に観測室を建て替えることにしていましたが、倉敷市からの申し出を受け、建物を寄贈しました。落成式では、関係者がテープカットをして、観測室の新たな船出を祝いました。倉敷市では、移築された観測室で、年数回程度観望会を開き、市民に親しんでもらう計画です。




