戦争遺跡保存全国シンポジウムが、19日までの3日間、倉敷市の水島地区を主会場に開かれました。
この全国大会は、戦争の悲惨さや平和の大切さを伝える上で重要な戦争遺跡について、その保存策や活用方法を考えるため、戦争遺跡保存全国ネットワークなどが開きました。今年は、岡山県最大規模の戦争遺跡「亀島山地下工場」があることなどから倉敷市の水島地区を主会場に開かれました。記念講演では、ドイツの中部にあるミッテルバウ・ドーラ強制収容所記念館館長のイェンス・クリスティアン・ヴァーグナーさんが、登壇しました。ミッテルバウ・ドーラ強制収容所は、第二次大戦中に建てられ、兵器生産の過酷な労働により2万人以上が命を失いました。現在その場所は、追悼や歴史を伝えるための記念館となっています。ヴァーグナーさんは、「犯罪追及の歴史に終止符を打ちたいという声や資源の採掘作業などで記念館の保存が危ぶまれているが、後の世代に残したい」と話しました。全国大会には、およそ300人が参加。最終日には、地元の市民グループが保存や活用に取り組んでいる亀島山地下工場の跡を視察しました。戦争遺跡は戦後68年が経って、老朽化や開発などの影響で保存が危ぶまれています。戦争遺跡保存全国シンポジウムの話題は、9月20日(金)から放送する地域密着番組「ぢもわだ水島」で詳しくお伝えします。




