総社市井尻野にある井山宝福寺の庫裏、玄関、食堂の保存修理工事が完了し、建物内部が一般公開されました。
今から2010年ほど前に建てられた宝福寺の庫裏や玄関は、老朽化が激しいことから、130年ぶりに大規模な修理を行い、今年3月に完成しました。2万枚ある屋根瓦は、およそ4分の1を残して吹きかえられました。建物の1階は、傷みの激しい部分を中心に修理していて、調査で明らかになった個所を、創建当時の状態に戻しています。配膳用具をしまう「椀頭寮」と呼ばれる部屋は、1枚の引き戸から三枚扉に変えました。また、障子やふすまなどを一新したほか、何度も塗り重ねられていた土壁は、ベンガラを使っていた当時と同じ赤褐色に塗りなおされています。庫裏などの室内を一般公開するのは、工事が始まった平成22年から3回行ってきましたが、完成した内部を公開するのは初めてです。26日は、午前10時から午後3時まで、一般公開されます。入場は無料です。




