倉敷市由加山にある桜園地に植えられたソメイヨシノの樹勢を回復させようと、地元有志による再生プロジェクトが行われました。
このプロジェクトは、由加山周辺の住民有志で組織する「由加の自然を育てる会」が主催したものです。この日は、周辺企業の労働組合なども協力し、90人がかりで作業が行われました。この桜園地には、昭和42年に新市発足を記念して、およそ500本のソメイヨシノが植えられました。しかし、寿命が近くなり、多くの木が弱っています。そこで、樹木医の指導のもと、15本のソメイヨシノを選んで、3年前から再生に向けた作業を始めました。桜再生のカギは根っこです。ソメイヨシノの根が地中を深く張るように、周辺の土を掘り起こします。今ある根っこを傷つけないよう、大胆かつ慎重な作業が続きます。そして、3種類の肥料を土に混ぜて、栄養をたっぷり与えます。この作業をするだけで、夏に根が枯れることがなくなり、花の咲き方に変化が出るそうです。由加の自然を育てる会では、来年もこの時期に作業を行い、由加の桜の再生を目指します。




