倉敷市児島味野出身の画家岡野耕三さんの没後10年を記念した回顧展が1日からふるさと児島で始まりました。
1940年、旧児島郡味野町に生まれた岡野耕三さんは、東京芸術大学で油絵を学んだのち、大学院2年の春にスペインへ渡り、中部の古都「クエンカ」を生涯の制作拠点として創作活動を続けた画家です。スペインでは、卓越した色彩感覚と流れるようなタッチで描かれた抽象画が高く評価されましたが、2003年に急逝したことなどから、日本国内では、あまり、岡野さんの作品に触れる機会がありませんでした。今回、ふるさと児島での回顧展は、没後10年を記念して企画されたクエンカ・岡山・東京での回顧展に合わせ帰国中の岡野さんの夫人の厚意により開かれました。会場には、岡野さんが画家・斎藤真一の絵画教室で学んでいた少年期の作品や東京芸大時代の油絵をはじめ、スペインでの作品など42点が展示されています。また、クエンカのアトリエに残された絵の具や絵筆なども紹介されています。倉敷市児島出身の画家岡野耕三さんの没後10周年の回顧展は、倉敷市児島味野の児島市民交流センター交流棟2階展示室で6月16日まで開かれています。




