総社市黒尾の砂川公園内に「鬼備(おにぞなえ)」という名の窯を構える備前焼作家山下今朝吾さんの窯出し展が開かれています。
倉敷陶友会会員で備前焼作家の山下今朝吾さんは、14年前に移転した総社市黒尾の「鬼備窯」で、年に一度、窯出し展を開いています。今年も、備前焼と灯りを融合させたランプシェード「備前あかり」をはじめ食器や花器など約300点を展示しています。特に、目を引くのは、山下さんが「錦備前」と名付けたピンクパールの光沢を放つ作品です。「錦備前」は、土と炎が織りなす千二百度の窯の中で起こる炭素の化学変化窯変を利用したもので、金、銀、パール、グレーなど独特の色を生み出しています。釉薬をかけたように雅な輝きを放つ「錦備前」は、備前焼の新たな魅力を引き出しています。山下今朝吾さんの窯出し展は、5月4日(土)まで総社市黒尾の鬼備窯で開かれています。【インタビュー】備前焼作家山下今朝吾さん




